クローズドされた精神の解放空間


クローズドされた精神の解放空間

都市の中で「自分のいえ」を持つという事は、野中の一軒家でもない限り、近隣の人々と関わり合いを持ちながら生活していくということに他なりません。近隣 とコミュニティを持つという事は都市生活上重要かつ必要な事ですが、その反面、周辺から隔離されたセルフィッシュなプライベートスペースを持つという事の 価値も、同時に高まっているように思います。

ホームシアターをつくる、ということは、「自分のいえ」の中でさまざまな関わりから解き放たれて自由に音楽を聴いたり、多様な映像メディアを楽しむ事ので きる「クローズトされた精神の解放空間」を創出する事だと思います。それは都市的生活を余儀なくされている人にとっては、まさに「パラダイス」と言えるの ではないでしょうか。


ニューハウス 2006.1月号
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