昨年末に、「東玉川の家」が上棟しました。
一つの節目には違いないのですが、いつも感じることがあります。
上棟の時に感じる「秩序感」が、結局竣工までついて回るということです。考えてみれば当たり前のことかもしれませんが、上棟時には当然の事ながら仕上げはありません。建物の重要な要素である「壁」すら存在しないのです。それだけに、空間の「骨格」がクリアに表現され、「プロポーション」や「スケール感」が、ストレートに出るのだと思います。
上棟の時に感じるこの感覚は、とても重要です。設計の時に図面や模型で必死にスタディするのは、この感覚を確認する作業に他ならないのです。
建物の要素は、少ないほど、訴えかける力が強いと思います。

admin (2010年1月11日 21:22) | コメント(0) | トラックバック(0)

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