少し前ですが、横浜市にある三溪園を見てまいりました。
三溪園は明治から昭和にかけての実業家でもあり文化人でもある原三渓氏によって作られた日本庭園です。今回は期間限定公開となっている臨春閣と聴秋閣を目的に見てまいりました。
臨春閣は桂離宮同じく数奇屋建築の代表例として良く紹介されますが、個人的に聴秋閣がツボでしたので紹介したいと思います。


外観です。2階から庭園を望む楼閣建築として、資料によっては茶席として紹介されている事もあります。小さな建築ですが三つの屋根が非対称的に重なり、見る方向によって平面的に見えたり縦長に見えたり、斜めが強調されたりして面白い外観となっています。

間取り図です。シンプルとは言えない平面がユニークな外観や屋根の形を作り出しているようにも感じます。


建物入り口は、畳の間より一段低く木製タイルが敷き詰められています。このスペースは池から直接船で入れる「舟入の間」を趣向を彩ったものです。同例として京都、高台寺の傘亭も有名ですが聴秋閣はタイルや欄間などデザインの意図性が強調されてるような印象です。


内部の細かい装飾もどこか今の人にも受けそうな愛嬌のあるデザインが見れます。

他にも三渓園内は季節ごとに特別公開される建築が多くあり、一年通して見所が散りばめられています。

Mata

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先日、所用あって永福町の家に伺いました。ご夫妻で迎えて頂き、お茶を頂きながら久しぶりにいろんな話をする事ができました。住宅が一軒できるまでに、長い期間定期的にお会いして打合せをさせて頂いています。完成するともちろんとても嬉しいのですが、いつもの打合せがなくなると思うと少し寂しい気分も同時に味わいます。
久しぶりにゆっくりお話できましたが、いつもながら活き活きした魅了的な表情のお二人で、新居での生活もお二人らしい素敵な手垢が付き始めていました。とても嬉しい気持ちになりました。
(choina)


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先日、静岡県掛川市にある「資生堂アートハウス」に行ってきました。
1978年開設された高宮真介・谷口吉生の設計(共同設計)による美術館です。

この美術館は、円形と正方形の幾何学の組合せによって平面プランが構成されている、いたってシンプルな建物です。しかし、このシンプルな組合せによってできた空間が、展示を見る人々の流れ(動線)をうまくつくりだしています。連続する窓によって自然光を室内に取り入れ、建物の内外の関係を錯綜させることで、展示に必要な空間の明暗を作り出し、狭いながらも多様な空間を体感できるように演出されています。

主役である展示品の邪魔をすることなく、シンプルであり、かつ居心地の良い空間は、美術館建築の最も目指すところであり、それが適った建物でした。
開設されて四半世紀近くたちますが、時代を感じさせない素敵な美術館でした。(aki)



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代田の家」が5月16日発売の雑誌「アイムホームNO58号」に掲載されています。「Kitchen & Elements」という特集で、理想的なキッチンのかたちを紹介する内容となっています。よろしければ、ご覧ください。
I'm home 表紙

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連休中に新潟県糸魚川市になる『谷村美術館』を見て来ました。
村野藤吾氏の晩年の作品です。エッジ部がほとんどアールに
なっていて、光が壁面をなめるように柔らかくて自然光のみで、
撮影させて頂きました。
木彫芸術の第一人者である、澤田政廣氏の作品が内部に展示
されています。設計当初から展示する彫刻に合わせて空間を
考えて開口部の配置をスタディーしたいたようです。
次の展示室へのサインとして彫刻がチラッと見えることで
自然と導かれていきます。
コンセプトが明確な素敵な美術館でした。(USU)

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建設中の「浦和の家」です。現場では基礎工事、工場では構造材の加工をしています。


基礎の地中梁の打設置ができています。

工場では柱脚部の金物の精度をサンプルをつくり確認しました。

化粧柱が多いため、各柱に正確に同じ位置に穴を開けることが求められます。
そのために、ドリルと柱を正確にセットする装置です。

大工さんも工夫されています。

この建物では多くの特注金物を使用します。

柱脚の金物と、梁と梁接合金物、梁と柱の接合金物です。
強度のほか、金物と化粧梁とのおさまりや、施工方法を考慮しながら金物の形状を決定しました。

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エクスナレッジから出版された本に、高輪の家が二世帯住宅の事例として掲載されています。よろしければご覧ください。
最高に心地のいい住宅をデザインする方法

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新建築住宅特集5月号「東大泉の家」を掲載して頂きました。
5月号は「小さいことへのアプローチ」という特集です。「東大泉の家」は都市の狭小敷地にいかに快適な住環境を作るかという事がテーマになっています。

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この時期に咲く花です。どれも野草ですが園芸種にはない自然な美しさがあります。

シロヤマブキ↑ヤマブキと似ていますが違う種類のようです。
ヤマブキ(八重)↑八重はややめずらしい
シャガ↑日陰で元気に咲きます

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川越氷川神社の裏手、洗濯物がたなびく住宅街の真ん中に ヤオコー川越美術館(三栖右嗣記念館)はある。日常が溢れ、美術館の立地条件としては決して恵まれていないこの地に、設計者である伊東豊雄氏はいかに非日常を演出し、画家個人を表現できるかが設計のテーマにして計画したのでは と思われる。
10m四方の部屋を4つ組み合わせただけのシンプルな構成ながら、天井の形状や照明・採光の工夫により次第に非日常の世界に引込まれるシークエンスはさすがである。ラウンジに展示してある しだれ桜を描いた『爛漫』は圧巻で、すがすがしい気分になれる美術館だった。
観賞後、ラウンジで珈琲を味わっていると、隣席の老夫婦の会話が聴こえた。
「本物よりきれいだね」    (kazu)

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