皆さんも御存じかと思いますが、直島に地中美術館というものがあります。
そこにジェームズ・タレルの「Open Sky」という天井の一部を正方形に切り抜いたような部屋の作品があるのですが(正確に言うと、その空間での出来事が作品)、日中の美術館が開いている時間に見ると、当然、正方形に切り取られた明るい空が見える訳です。それをぼーっと「あー、曇って上層と下層では流れ方がちがうんだなぁ」とか呑気に眺めているのも一興ですが、是非皆さんに体験して頂きたいのが、地中美術館の「Open Sky」ナイトプログラムです(要予約)。誰もいない照明の落ちた地中美術館に潜入できるだけでも密かに興奮を覚えますが、この作品の本当の意味(表現?)は夕方から夜に掛けて見られる自然現象との.....。詳しくは秘密です。ただ、90分間(確か90分間)も空を眺めているだけでも、普段感じられない何かを感じる事ができるかもしれません。
美しい夏の瀬戸内海と合わせて夏休みに訪れてみてはいかがでしょうか。その際は、ベネッセハウスの本館もしくは新館に宿泊される事をお勧めします。真夜中の監視員のいないベネッセハウスミュージアムを巡る事ができるのです。写真撮り放題です。
ブルース・ナウマン 「100生きて死ね」も照明の落ちた空間で作品のネオンの光だけで鑑賞すると、更に感慨深いものを感じられると思います。(tany)
