チャコールグレーを基調としたシャープな外観の「松の木の家」は一見すると3階建て(北側は斜線の関係で2階建て)なのですが、その内部には6層のボリュームが隠されています。
地下深くのオーディオルームからはじまり、建物中央の鉄骨階段を介して最上層の居間までスキップフロアで構成しています。特に4層目から6層目の空間は間仕切なしで連続していますので、上下移動による視覚的な変化は普通の住宅ではなかなか体験できないと思われます。
厳しい斜線制限の中で、いかに広がりのある空間と必要諸室を確保できるか?という難題、加えて、南北方向のみにしか耐力壁を設けられないという構造的な難題をクリアできたと考えています。 (kazu)
