築地計画エントランスモザイクの最終打ち合わせに東京藝術大学教授工藤晴也先生のアトリエに行ってきました。
順調に進めていただいていました。
2月末の作品完成が楽しみです。
尚、工藤教授のアトリエ併設ご自宅は弊所が設計させていただいております。
築地計画エントランスモザイクの最終打ち合わせに東京藝術大学教授工藤晴也先生のアトリエに行ってきました。
順調に進めていただいていました。
2月末の作品完成が楽しみです。
尚、工藤教授のアトリエ併設ご自宅は弊所が設計させていただいております。
寄居の家が竣工いたしました。
澄んだ秋空に建物も映えます。
私も現場途中から引き継ぎましたが、初めて見た時は軸組の迫力に圧倒されました。
思わず、見上げる写真が多くなります。
リビングと和室↓
先のブログの説明にもある様に、扇垂木もこの家の特徴の一つです。
軒裏のデザインにこだわるのは日本建築家ならではという話もありますが、扇垂木はそもそもは社寺建築の技法。
高度な技術や大陸と日本との感覚の差もあり、あまり見られなくなった様ですが、ここにきて先祖返りしていくようなデザインの流れが面白く感じます。
↓この辺りの細部は大工さんの拘り。
マツの丸太梁にヒノキ、ケヤキの柱、杉材等お手持ちの材木をふんだんに使用させて頂きました。
当時の製作の様子も合わせて、是非ご覧ください。
「寄居の家」扇垂木の様子
「寄居の家」棟上げ
「寄居の家」手刻みの様子
「寄居の家」材木の様子
お施主様の、大きなお力添えもあり無事竣工の運びとなりました。
この場をお借りして改めてお礼申し上げます。
(Mata)
「築地計画」の植栽確認の様子です。立川にある植栽畑をいくつか廻り候補の植栽を見て回りました。
今回は計画上、植え込みスペースがシビアになっているので樹形だけでなく根鉢のスペースも考慮しながらの選定となりました。
エントランスを彩るヤマボウシ。
ハナミズキ単木の計画でしたが植え込みのスペースの問題もあり、やはり賑やかな株立の樹にしたいという事で現場でヤマボウシに変更。
↓パーキング付近のシラカシ、常緑樹。
↓イロハモミジは樹形を整える為、畑では根本を縛っています。
紐をほどいた状態を見て、樹形も少し遊びのあるイロハモミジを選定となりました。
限られたスペースの植栽でも、選定した1本1本が建物を引き立ててくれます。
(Mata)
パークサイド銀座ビルの改修工事にて、外壁タイルの再現をトライしております。
大和セラミックスさん日東製陶所さんの協力のもとサンプルをいくつか作成頂き、
復元を目指してます。
↑左側が既存の特注タイル。右側がいくつかのサンプルタイルの中から色幅も考慮して選んだサンプルタイル。
色合わせの様子です。今月末には最終成果物が焼き上がります。
出来上がりの様子は近くまた連絡致します。
9/22(金)~24(日)の期間、新宿駅西口イベントコーナーにて
「第18回建築ふれあいフェア2017」が行われています。
弊所も中央支部の展示ブース内に作品を模型と共に展示しておりますので、
お近くにお寄りの際は是非お立ち寄りください。
他にも、技術的な内容から、街の歴史、お子様も楽しめるような体験型の展示等、
様々なブースもございます。
群馬県での太田の家のリフォームが着々と進行しております。
広いお庭のある日本家屋の中にお施主様の様々なお気に入りの品々を
包み込むような、宝箱のような家を1年弱設計をして、ようやく着工に
至りました。
リフォームでは現状建物の調査や実測を行いながら、構造的に補強する部分、
間引く部分の選定が重要で、設計中に工務店さんにも色々とご協力頂きました。
既存の小屋組みの直下に、新規の大きな梁を掛け渡すことで、既存柱を取り除く
ことが出来ます。このことでプランニングは既存間取りに縛られることなく、
ある程度の自由度を得ることが出来ます。
ガレージは既存建物2棟を繋ぐようなプランニングであり、既存建物の軒をかわし
ながら繋げるなどの制約があり、天井も上がったり下がったりですが、
リフォームならではのそのような制約もデザイン要素として受け止めて設計して
いくことで、予測できない楽しみがあると思います。
より良い家になるように日々頑張りたいと思います。
ビフォー
アフター(途中)
8月1日、5月から始まっていた大規模修繕中のパークサイド銀座ビルの足場がとれま
した。
このビルは平成5年に竣工しておりますが、今回の修繕は竣工当時に修復するという
ことを目指しております。
パークサイド銀座ビルは、鉄骨構造で、外装はタイル張りの9階建てペンシルビルで
す。
8月8日には大和セラミックス様が2度目の試作タイルを焼いて持参してくださいま
す。
大和セラミックス様のタイルは杉浦英一が内井事務所勤務時、新吹上御所を担当させ
ていただいた時にも使用させていただいております。
パークサイド銀座ビルの修繕に伴うタイルの枚数は僅かですが、工房は岐阜と遠方に
もかかわらず、東京までいらしてくださり現場で色合わせの打ち合わせをさせていた
だくという丁寧なご対応をしていただいております。
大和セラミックス様のものつくりの魂に感動しています。
タイルの焼き上がりを待って施工し、修繕終了の予定となっておりますので、
まだ大規模修繕の終了時期は未定ですが、
修繕が完了しましたらまたブログでお伝えさせていただきたいと存じます。
東京都中央区の京橋公園の前の小さなビルですが、近くにおいでの際はご覧いただけ
ると幸いです。
編集者の方のご紹介で、中野にある「三岸アトリエ」の見学会に参加してまいりました。
「三岸アトリエ」は洋画家三岸好太郎と妻三岸節子のアトリエです。設計はバウハウスで学んだ山脇巌氏で1934年に竣工。
バウハウスの流れを汲む木造モダニズム建築としてDOCOMOMO-JAPANにも登録されています。
見学会当日は中野たてもの応援団・団長の小西敏正氏による解説のもと、見学致しました。
アトリエですが明るいガラス張りの空間を希望されたようで、南側に開口部を大きく設けたようです。
(本当は3方向ガラス張りにしたかったようです。大開口に設けられた木製サッシュは暴風時や戦争時の爆風で割れる事も多く現在はアルミサッシュとなっている)
螺旋階段も要望の一つで、この螺旋階段の上から絵を眺めたとの話。
階段はアルミ材で段板のリブは無く手摺とササラで支える構造。
三岸好太郎はこのアトリエの完成前に病で亡くなりましたが
妻節子はアトリエを完成させました。
住居として一部増築や改修しながらも、
アトリエの部分は遺志をついで構成をいじらずに守ってきたようです。
建物が残るというのは、構造・性能だけではなく、残そうとする人の意思と、
意思を共有できる人々との縁が何よりも大切だと
改めて感じた機会でした。
三岸アトリエホームページ<三岸アトリエ>
(Mata)
*同じくDOCOMOMO-JAPANに登録されているモダニズム建築として聖クララ修道院に行った際の様子も
以前ブログに掲載してますので併せて御覧になって下さい。
聖クララ修道院
「築地計画」のエントランスホール部分の現場打合せの様子です。
ホール内天井の仕上げ割り付け、照明位置に際してディベロッパー、ゼネコン、設備業者の方々と現場確認致します。
ホールのデザインの要となるサッシュの打合せでは、原寸の図面とモックアップもスタディして私達のデザインの意図を伝えます。
(Mata)
(↓東京国立博物館と言えば本館エントランスのような、近代的な大空間建築のイメージが強いかもしれませんが・・・)
上野にある東京国立博物館内(通称トーハク)に、茶室がいくつか存在するのをご存じでしょうか。
本館北側には庭園があり、春秋のみ一般開放されます。
今回は更に、特別展「茶の湯」に合わせて庭園内ある小堀遠州作の茶室「転合庵」が公開されています。(通常非公開)
(↓右側が寄り付き、左側が本席。限定公開とあって見学者が絶えません。)
(↓本席の外観。以前紹介した同じく小堀遠州作の南禅寺八窓席同様、スケール感や各部材が現代の感覚より細く小さく、ミニチュア感が面白い。)
↓(2畳台目で天井高も低い小さな茶室だが、連子窓に、躙り口と貴人口が部屋のコーナーを開放するかの様に並んで明るい。
小さな空間だけに、部屋の広さに対して開口部の面積割合が大きい事でより開放性を感じます。)
↓中柱で緩やかに仕切られた点前座。何か子供が部屋の中につくる秘密基地のよう。。。)
因みに東京国立博物館の構内には、明治時代に建てられた表慶館から約30年ごとに本館、東洋館、平成館、法隆寺宝物館と建築されています。
目的を建築物に絞って構内の建物を見て回るだけでも、建築史の勉強にもなり楽しいものです。一般入館料だけで参加できる「たてもの散歩ツアー」もあるようです。
(↓上:東洋館は建築家谷口吉郎氏の設計。下:法隆寺宝物館は、その子谷口吉生氏の設計。名建築家2代に渡っての建築に歴史の流れを感じます。)
余談ですが最近の私のトーハクの楽しみ方は藤森照信氏と山口晃氏による解説が楽しい「探検!東京国立博物館」を片手に建物巡り、季節ごとに構内の樹木を説明してくれる「樹木ツアー」に参加する事です。
構内は広く、回るには体力を要しますが、沢山のソファーやベンチが構内にはあり(中には名椅子も)、持ち込みの弁当を食べたりできる休憩スペースが多いのもトーハクの魅力です。
皆さまも自分なりのトーハク巡りを是非ぜひ探してみてください!
(↓このGWに参加した樹木ツアーマップと昨年秋に参加した樹木ツアーマップ。季節によって紹介してくれる樹木も様々です。)
(Mata)